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自分語り

井戸の神様

   

埋めた古井戸から突き出している塩ビ管の謎

     
 : 私が生まれたときは、すでに上水道完備で、
   裏庭の井戸は埋められていました。
     

といっても、井戸のコンクリート基部は残っていて、

内部を土で埋めて花壇にしてあった。
うちは戦後まもなくまで醬油屋を商っていたため、
おそらく洗い物が多かったからでしょう、
花壇として残っていた井戸は、少なくとも2基ありました。
ところで、子供心に花壇を眺めていると、
中央に小口径のビニル管が埋められているのに気づきます。
引き抜いてみようと思いましたが、深く刺さっているのか、
子供の力ではビクとも動きませんでした。
親に尋ねた記憶はないので、あのビニル管の意味を知ったのは、
大人になってからの事です。
  
ブロック塀を撤去するのに伴い、庭池を埋める事になったのですが、
担当していた工務店のおじさんが、親方から、
「やり方は分かってるな?」などと打ち合わせした後、作業開始。
と思いきや、工務店のおじさんは朝っぱらから、
酒屋でワンカップ日本酒を購入。
庭池は事前に抜いてあった、つか何年も空池だったので、
その中に日本酒を振り撒き、手を合わせて黙祷。
その後、工事は池を土で埋めるのですが、
ちょうど池のあった場所の隅っこ、通行の邪魔にならない辺りに、
わずかばかり顔を出す程度、塩化ビニル管が埋めてありました。
おじさんの話によれば、池の神様が息ができるようにとの事。
あーこれ、井戸を埋めるときも、同じ事したのだろうな。
正式には神主さんに依頼するのだろうけど、
まあ田舎でも地鎮祭くらいしか、そういうの目にする事もない。
庭に埋まっているビニル管というのも、
土地の履歴みたいな趣があって、しみじみするものがある。
家屋にしても、現在のベタ基礎に建て直す以前までは、
昔ながらの束石、縁の下むき出しの造り。
大昔の日本では束基礎の流用も普通に行われていたようで、
長屋王邸を焼き払った藤原氏が、その束基礎の上に、
藤原宇合邸を建て直したというのも、同様の話。
さすがに束基礎は現存していませんが、
旧邸の柱や梁を新邸に持ってくるのは、
馴染みの工務店さんなら当前のように世話を焼いてくれます。
現在、私が住んでいる家でも、
旧邸の神様が見守ってくれているのかも知れませんね。
  
  • 2018.10.09 Tuesday
  • 00:00

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